ピアカウンセラー齊藤さん「自閉症スペクトラムは障害ではなく少数派」

最近、自閉症スペクトラムに関するニュースが目立つようになりましたが、いろいろな意見や記事を読むことができるので、何かと勉強になります。

ピアカウンセラーとは?

「自閉症スペクトラムには障害ではなく少数派」と話をするのは、自らが自閉症スペクトラム=ASDでもあるピアカウンセラーの齊藤麗子さんです。

ところでピアカウンセラーとは聞きなれない言葉だったので、まずはこれについて調べてみました。

 

《peerは、同僚・仲間の意》同じ悩みや障害をもつ仲間の相談に乗り、悩みや障害をその人自身で克服できるように援助する人。

引用元:コトバンク
https://kotobank.jp/word/ピアカウンセラー-607618

 

彼女の場合、自閉症スペクトラムに悩む人たちを援助しつつ、その理解、援助を職場や学校へ求めているカウンセラーなのでしょう。

ちなみにピアカウンセラーは公的な資格ではなく、特定の団体の講習を受けることでなれるそうですが、その辺の内容については下記のリンク先を参考にしてください。

ピアカウンセラー認定講習会(外部サイト)

 

ASDはれっきとした脳機能の障害

話を本題に戻しましょう。

現在、ASDについては先天的な脳の障害として捉えられていますので、「障害ではない」と短絡的に結びつけるのはやや強引な話のような気がします。

中度のASDである妻を見ているとわかるのですが、この障害があるせいで日常生活に支障をきたす部分は少なからずありますので、仮に障害でないとすれば、支障となっている部分の裏付けがなくなってしまうからです。

もっとも、その辺は言葉のニュアンス云々なので、齊藤さんの話を否定しているわけではありませんので誤解なきよう。

実際に、

 

「ASDは脳のタイプが違う少数派だと理解してほしい。何が世の中の常識かというのを教えてもらわなければ分からないので、早期に診断を受けて幼いころから身に付けさせていくことが大切」

 

この後半の部分はとても共感する部分がありますし、早期の診断、療育がとても大切になってくると強く感じていますので。

というのも、私の妻はASDも何もかもが無い時代に生まれただけでなく、機能不全家庭で育ってしまったため、まともな療育をされず大人になってしまったという経緯があるからです。

 

 

そしてその結果はというと、鬱やパニック障害、強迫性障害といった数々の二次障害に悩まされ続け、さらにはアダルトチルドレンといったように、とてもではないですが、健全な日常生活を送れるような状態にはないんですよね……。

 

障害者は依然として社会のお荷物状態

さて、ブログでも度々記事にしていますように、最近は成人してから発達障害と診断される人が増え続けています。

子供の療育に目を向けることももちろん大切ですが、現に社会人として働いてるASDの人達にも、何かしらの療育は必要だと考えています。いや、個人的には後者の方に力を注いでもいいんじゃないかな考えています。

ただ、現状はとても厳しいものがあります。

まず、ASDを含めた障害者は、企業側からすれば「役立たずの厄介者」としか考えていません。

健常者であっても、会社にとってお荷物な存在であればポイ捨てするのが今の企業の現状なのですから、健常者より手のかかる社員を快く受け入れるところは極めて少数といってもいいでしょう。(私が障害者施設に勤めている時に、それは嫌という程目の当たりにしてきました)

 

 

そこで国が重い腰を上げて「障害者雇用促進法」を制定しましたが、ただ単に金銭的な援助、補助をするといっただけでは根本的な解決にはなりませんし、

「障害者を積極的に社会に参加させる」

と謳うのであれば、金銭面以外のサポート体制をもっと充実させるべきだと思います。その助成金欲しさに、この法律を悪用する会社が出ているのですから……。

とは言っても、そうなったらそうなったで「税金の無駄遣い」だの騒ぐ馬鹿な連中が出てくるわけでして、本当にこの部分はデリケートで複雑な問題ですね。

いつになったらこの国が「精神的先進国」になれることやら。いろいろ考えるとため息が出てしまいます(苦笑)