年々増加傾向にある大人のADHD

発達障害は年々増加傾向にあると耳にしますが、果たしてどのくらい増えているのでしょうか?

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発達障害者が増えた真の理由

ちなみに下の記事でも触れたように、子供の発達障害の初診待ちは半数以上の機関で3か月以上と、はっきりと増えていることがわかります。

 

 

そしてこのADHD(注意欠如・多動性障害)も含め、いわゆる「大人の発達障害」もまた同じことが当てはまるのですが、この背景には「昔は発達障害という言葉がなかった」ということも、数字を押し上げている要因になっていると思います。

 

 

なぜならば、冒頭のニュース中でも書いてありましたが、

 

 世間のADHDに対する認識には誤解が多く含まれていると語るのは、脳神経外科専門医として診療の中でADHDの患者に接することも多い、くどうちあき脳神経外科クリニックの工藤千秋医師だ。

「そもそもADHDは先天性障害で大人になって突然発症するものではありません。生まれつきの障害が、社会認識や診断の変化などで、大人になってから気づかれるようになったケースが増えてきたに過ぎません」

 

要するに、今も昔も障害を抱える人の数は実はそう大差はなく、この障害が認知されたことで結果的に発達障害が増えてしまった、ということなんです。

実際にどのくらいいるのか?

ADHDはアメリカの場合、諸説によれば10人に1人の割合で存在しているなどと囁かれていますが、ここまで多いとなると、確かに格段珍しい障害ではなくなります。

 

 日本でADHDの実態について初めて調査が行われたのは2010~2011年。この調査は浜松医科大学が浜松市内の18~49歳の男女1万人を対象に行ったもので、この時に明らかになった成人のADHD有病率は推定1.65%。

だが、欧米での調査では4%を超えており、「あくまで日常診療での感覚だが、日本でも少なくとも1.65%よりは多いと感じていて、決して特別な珍しい病気ではない」(工藤医師)という。

 

今回取り上げたニュースでは「4%以上」とありますし、10%というのも全くのデタラメな数字ではないような。

日本はこの分野の取り組みがまだ不十分なため、上のように低い数字になっていますが、今後、恐らくは欧米諸国と大差ない数字に落ち着くんじゃないでしょうか。

 

 

さて、ここまでに挙げられた数字は、あくまでADHAに対しての数字です。

これをアスペルガー症候群等、他の発達障害を含めて考えるとどのくらいの数字になるのでしょうか? これは私見ですが、低くても2倍、実際には5倍以上に膨れ上がるんじゃないかなと考えています。

 

同調圧力が生む「差別」という弊害

周知の通り、日本人は非常に同調圧力の強い民族性で、筋金入りの差別主義者も多数いますので、こと「障害」という言葉に関しては異様なまでに過敏な反応を取ります。

結果、その温度差が生じることにより、健常者、障害者の双方の誰しもが「生き辛さ」を感じてしまうのですが、発達障害の特性、そしてその正確な割合が判明された時、果たしてこ日本人がどんな態度を示すのか……。

余談ですが、私が障害者施設に勤めて間もない頃、ベテラン職員さんからこんな言葉を投げかけられことがあります。

 

ベテラン職員
この仕事を長く続けてるとね、どっちが障害者なのかわからなくなる時があるんだよ

 

顔の見えないネットの世界では、今もなお障害者に対する差別的な書き込みがされています。いや、日に日にエスカレートしている部分もあるんじゃないでしょうか。

それと同時に、私はそのベテラン職員さんの言葉の意味を、今頃になって痛切に感じるようになっています。

心ない書き込みを見るたびに、

 

本当にどっちが障害者かわからんなぁ……

 

と……。

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