子どもの発達障害、初診待ち最長10カ月 総務省が改善勧告

これは年々発達障害児が増えているということなのでしょうか。

 

子どもの発達障害、初診待ち最長10カ月 総務省が改善勧告

総務省行政評価局が、発達障害のある子どもの診断をしている医療機関の受診状況を調べた結果、半数以上の機関で初診までに3カ月以上待たされていることがわかった。中には約10カ月以上待たされる機関もあった。総務省は20日、厚生労働省に改善を勧告した。

行政評価局は昨年8~11月、子どもの自閉症やアスペルガー症候群、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などの発達障害を診断できる医師がいる全国約1300の医療機関のうち、主要な27機関について調べた。

その結果、高校生以下の受診者が初診を受けるまでにかかる期間は、1カ月以上3カ月未満が6機関、3カ月以上半年未満が12機関、半年以上が2機関あり、そのうち1機関では約10カ月かかっていた。

引用元:朝日新聞DIGITAL
http://www.asahi.com/articles/ASK1P349BK1PUBQU009.html

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医師不足だけが問題ではない

確かに発達障害を専門的に診断してくれる医療機関は非常に少なく、私も妻を診てもらうのに一苦労しましたし、私の姪っ子も診察を受けるまでにかなりの時間を要しました。(半年待ち)

ただ、このニュースでは肝心な部分が抜けているような気がしないでも……。

そう、このような状況に陥っているのは、単に医師が不足しているだけが問題なのか、という点です。

 

 

実は、発達障害かどうかを診断してくれる医療機関や医師は数年前よりかなり増えています。

その中には成人を対象とした病院もあるぐらいですから、その数は年々増加傾向にあるのは間違いないのでしょう。

にもかかわらず、初診までこれだけの期間待たされるということは、年々発達障害児が増えているということになるわけですが、その部分については少しも触れていません。

そこでこんなニュースを見つけてきました。

 

 

この記事によれば、発達障害児の数はここ20年で7倍にも膨れ上がったということですので、これでは病院も医師も不足して当然。最長で10ヶ月待たされるという話はまんざらでもないのでしょう。

ただ、本当に発達障害児が増えているのかは疑問に感じる部分はあります。

 

 

上の記事でも書いたように、どうにも引っかかる部分があるんですよ。

で、先ほど取り上げたニュースの記事中にはこんなことが書かれていました。

 

 発達障害の診断概念がどんどん広がり、診断名が付く子の人数がそれに伴い急増したわけだ。もっと平たく言うと、かつてだったら「ちょっと変わった子」や「落ち着きのない子」「カンの強い子」と言われていた層が、すぐ「発達障害児」にされてしまう時代となったのである。

 

発達障害児が増えている理由の1つには、このような背景があると思うからです。

 

幼少期の「しつけ」の問題もあるのでは……

余談ですが、私は小学生の頃に「落ち着きが無い子」と担任の先生から言われ続けてきました。

いわゆる「やんちゃ坊主」ってやつでしょうか。このことは両親も非常に気にかけていて、通知表をもらうたびにこっぴどく叱られたものです(笑)

そして現在はどうなのかというと……いたって普通です。

妹が発達障害ということもあり、念のため妻が通う医師に相談してみたところ

 

医師
ご主人はなんの問題もないですよ

 

と笑いながら一蹴されました。

ところで、そんな「落ち着きのない子供だった私」が、もし今の時代に生まれていたら「発達障害児」と診断されてしまうのでは、と感じる時があります。なんというか、発達障害の線引きは現在も曖昧なままだからです。

 

 

私が子供の頃、昭和50年代頃の話ですが、その当時は親や先生だけでなく、他の大人からも「悪いことはしちゃいけない」と躾られていた時代でもありまして、見知らぬ爺さんからゲンコツの1つ2つぐらいは普通に食らっていた記憶があります。今の時代にそんなことをしたら大問題になるのは必至ですが(苦笑)

とまあ、そんな経験を繰り返していく中で、

「善悪の区別ができる子供心」

が育まれた部分は確実にあったわけでして、当時の子供達は何よりも身をもって

「悪いことはしちゃいけない」

と、周りの大人たちから気付かされたものです。

 

社会的背景が障害を作り出している?

しかし、私の幼少時代と今の時代を比べると、あまりにも社会情勢が変わりすぎています。

騒ぐ子供を叱ろうとすればたちまち「不審者」扱いされますし、万が一手を出そうものなら確実に傷害罪でしょっ引かれるのは明白。

実際問題、私自身も他人の子供を叱ったことで苦い経験をしていますし、子供に対しては「触らぬ神に祟りなし」といったように接する人って結構いるんじゃないでしょうか?

 

 

で、そんな社会的背景の中で育つ今の子供というのは、いつまでたっても「善悪の区別がつかない子供」のまま育ってしまうので、結果として「発達障害児」とされてしまうケースがあるようにも考えています。本当は単なる「躾」の問題なのかもしれないのに。

いずれにせよ発達障害児が増えているという状況に変わりはありませんが、なぜ増えているのかという原因を見つけない限りは、いくら医者や医療機関を増やそうが根本的な解決には繋がらないと思います。

障害だ何だと騒ぐ前に、もっとやるべきことはあるはずです。

それを放置したままでは、発達障害に対する理解度は今後も何ひとつ変わらないでしょうね、きっと。


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