自閉症の店員に商品を台無しにされた主婦が取った行動

パッと見た目では健常者との区別がつきにくい自閉症の人は、なかなか自閉症であることを理解してもらえません。

そんな中、イギリスの主婦がとった行動を賞賛する声が上がっているようです。

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感謝のメッセージを届けた背景

その女性の名はエマさん。

 

出典:en.newsner.com

 

エマさんはいつものようにスーパーで買い物をしていると、会計の際に店員にパンを鷲掴みにされ、上の画像のようにぐちゃぐちゃにされたとか。

しかも店員はそれだけにとどまらず、何度も同じ商品をスキャンしたり会計にやたらと時間がかかったそうですが、エマさんは店員の態度に一言も文句を言わずその仕事ぶりを見守り、こんな言葉を店員にかけました。

 

「どうやってこの仕事を見つけたの?」「ここでの仕事は楽しい?」

 

そしてエマさんはその日の出来事をSNSを通じ、次のようにスーパーへメッセージ送りました。

 

「店員のレジ対応は完璧でした」「12歳の自閉症を持つ子の母として、自閉症の人を従業員に雇ったTESCOに『全ての人に平等にチャンスを与えてくれて有難う』と言いたい」

 

実はエマさんは店員が自閉症だということに気づき、その店員を雇用しているTESCOという会社にクレームではなく感謝のメッセージを送ったんですね。

エマさんには同じように自閉症の子供がいるので店員の行動を理解できたのでしょう。彼女のメッセージは多くの人々に感動を与えたそうです。

私も純粋に考えて素晴らしいと思いました。普通、なかなかそこまで言えませんから。

 

障害者に対するクレームは後を絶たない

……ただ、あえてツッコミを入れるならば、店員の行動を理解できたのは彼女に自閉症の子供がいたからであって、もしそうでなかったらどんな展開になっていたかはわかりません。

少なくとも日本のスーパーで店員がこのような態度をとったら、確実にクレームが入る案件になるでしょう(苦笑)

 

 

ところで私が障害者施設に勤めていた時、障害者枠で採用された軽度知的障害者の方がいましたが、企業が言うには

「店頭に出る仕事をさせると普通の店員よりも数倍のクレームが入る」

と困惑されていたのを思い出します。

その方の見た目は健常者そのものなので、客側から見ればどうしても「普通の接客」とは見て取れずクレームを入れてしまうのでしょう。

かといってその方に「私は障害者です」のような名札や目印をつけるわけにもいかないですし、障害者を雇用するというのはとてもデリケートな問題のように感じます。

 

 現実はかなり厳しい

理想は障害者に対する認知度を広め、そして理解度を深めていくのが一番だとは思うのですが、それは夢のまた夢の話のようなもので、障害者が働くには現状は極めて困難な状況下にあります。

 

※イメージ画像

 

日本では最近になってようやく国が障害者雇用促進法に対し重い腰を上げ始めましたが、その内容は未だ不十分といった感じで、障害者の方が健全に働ける環境は整備されていません。

また、この障害者雇用促進法の補助金欲しさのためだけに障害者を雇用する企業もあるぐらいですし、障害者の雇用問題を解決するにはまだまだ長い時間が掛かりそうです。

障害者と健常者。双方にとってどのような社会になるのが望ましいのか、もちろん法整備も大切なことかもしれませんが、人間の意識レベルの部分から変えていかなければ、根本的な問題は解決されないでしょう。


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