カサンドラ症候群は女性だけの疾患ではない

カサンドラ症候群に関するニュースを見つけましたが、当事者としてなんだか違和感を覚えてしまいました。

 

「カサンドラ症候群」 悩む女性どう支援?

発達障害の男性をパートナーに持ったことで生じる悩みや困難について考える対談イベントが16日、横浜市中区の横浜情報文化センターで開かれた。女性自助グループ「フルリール」の真行結子代表と、上野千鶴子東大名誉教授(社会学)が対談。上野さんは、ドメスティックバイオレンス(DV)などがある場合については「暴力は人権侵害であり、耐える必要は何もない。早めに仕切り直しすべきだ」と指摘した。

アスペルガー症候群など発達障害の男性をパートナーとした女性の中に、情緒的関係を築くことの難しさから、うつ病、自尊心低下、心身の不調など「カサンドラ症候群」となるケースが指摘されている。対談は、同症候群の女性の支援を行っているフルリールが主催、悩みを抱える女性ら約200人が聞き入った。

引用元:カナロコ
http://www.kanaloco.jp/article/186496

斜め上を行く論調

まず第一に思ったのは、この記事が「カサンドラ症候群は女性特有のもの」と読み取れてしまうことです。

で、特にこの部分が気になったんですけど、

 

 さらに、同症候群の背景には、ジェンダー(社会的性役割)の問題、女性の自己肯定感の低さがあるとし、女性が自らの価値と可能性を認識し、男性との関係を再構築したり、人生を選択したりしていくことが必要だとした。

 

どういうことかカサンドラ症候群を引き合いに出して、女性の人権問題に論点をすり変えてしまっていることが腑に落ちないんです。

 

それじゃカサンドラ症候群に悩む男の立場はどうなのよ!?

 

ってな具合に。

 

ジェンダー問題との因果関係は証明されていない

上野千鶴子氏は、失言により何度も世間を騒がせてきた人なので、こうなるのも宜なるかな、なんですけど、こういうミスリードは本当にカサンドラ症候群に悩む人にとっては迷惑そのものなんじゃないでしょうか。

 

上野千鶴子氏 出典:ウィキペディア

 

そもそもカサンドラ症候群の原因・背景にはジェンダー問題なんて一切ありませんし、医学的にも全く証明されていません。これは単なる氏のデマカセです。

もちろん女性の自己肯定感の低さも無関係でして、カサンドラ症候群は性別に関係なく患ってしまう疾患なのです。(夫婦間だけに起こる疾患でもないです)

噂には聞いていましたが、本当に呆れるぐらい厚顔無恥な人だったんですね、この上野千鶴子氏って方は……これで東大の名誉教授が務まるとはある意味驚きです。

 

社会的認知度の向上とサポートが大切

とまあ愚痴はこれぐらいにして、実際問題、カサンドラ症候群に苦しむ人達にはどんな対応をすればいいのかと言うと、何よりもまず、その一番の原因となっている発達障害者である伴侶への社会的なサポートが必要だと私は考えています。

 

 

具体的にどんなサポートが必要なのかは、今後も十分に検討していかなくてはならない事案だと思いますが、発達障者をサポートするにあたっては、社会的な面はもとより、一つの福祉問題として捉えることが何よりも先決でして、発達障害に対する理解度、認知度がまだまだ足りていない現状では、カサンドラ症候群のみにスポットを当てることは根本的な解決策にはならないと思うんです。

このような中身のないすっからかんなニュースが出てくること自体、発達障害者やカサンドラ症候群の理解度が低いという証拠になるんですけど、これらの障害、疾患に対してこうも間違ったイメージを植え付けてしまうと、なおさら発達障害者と健常者(定型発達)との関係に大きな溝を作ってしまうような気がしてなりません。

本当にこの国の福祉レベルはまだまだ低いです。やれやれですね(苦笑)