アスペな妻と過集中

妻が水泳が得意なのは何度かお話ししましたが、そんな中で「これもアスペルガーだからなのか?」と感じたことをお話ししてみたいと思います。

 

 

幼少期の頃は水泳が嫌いだった妻ですが、よくよく話を聞くと、水泳が嫌いというよりは「人と競うこと」「(コーチから)指示されること」がとにかく苦手だったので、結果として「嫌い」になった経緯があるようです。

ということは、本来は泳ぐことが「好き」なわけでして、確かに本人の思ったままに泳いでいる時は実にのびのびと泳ぎます。

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眠くなるまで延々と泳ぎ続ける

そんな妻ですが、昔から「どれぐらい泳げるの?」とよく聞かれたとか。これって結構アバウトな質問なので、アスペな妻はその返答にはなかなか答えられなかったそうです。

で、つい最近、「実際どれぐらい泳げるのか?」という話題になり、あれこれと妻と会話しました。

まず、妻は私の質問に対し

 

どれぐらいか解らない

 

と答えました。

そしてしばらく考えてから、

 

多分、身体が動く限りは泳げるかなぁ……

 

と。

これはこれで答えになってないとは思うのですが、「何キロ泳げるの?」と言った具合に、もっと具体的な数字を出してあげなければ明確な答えは出せないのでしょう。

そこでさらに話を続けてみたのですが、最終的に

 

眠くなるまで泳ぎ続けることができる

 

との答えが出たんです。

確かに水泳が得意だからということもあるのでしょうけど、これには正直驚きました。普通の感覚ならばちょっと信じられない答えです。

「そんなの冗談だろ」と思っても、アスペルガーはその冗談が言えないのですから、これはきっと本当のことなんだと思います。

そこでピンと来たのは過集中という言葉。

もしかすると妻は、泳いでいるときにはこの過集中の状態になっているんではないかと思ったんです。

 

過集中の良い面と悪い面

さてこの過集中ですが、れっきとしたアスペルガー症候群の特徴の一つです。

 

 

過集中になる背景にはアスペルガー特有の「こだわり」があるわけですが、この過集中の状態になると外部からの情報が一切遮断されてしまい、集中している対象、妻の場合でいうと泳ぐことだけに意識が集中してしまうので、自分の気が済むまで泳ぎ続けてしまうのでしょう。

集中力があるのは良いことだと思われるかもしれません。このことで天才的、超人的な能力を発揮することも考えられるわけですからね。

ただ、良いことばかりではありません。

過集中になると身体や脳から送られるSOS信号までもが遮断されてしまうので、過集中の状態が終わると、ひどい虚脱状態に陥ったり極度の肉体的疲労感に襲われてしまい、日常生活に大きな支障をきたしてしまうからです。

 

 

これは推測ですが、妻が泳いでいる時に過集中になってしまった場合、それこそ心臓が止まるまで泳ぎ続けるかもしれません(笑)

 

「適度さ」を教えるには

……と冗談はさておき、この過集中というのはアスペルガーの人にとっては諸刃の剣となります。精神的にも肉体的にも。

だからこそ「適度さ」が求められるのですが、融通の利かないアスペルガーは自分ではなかなかそれができないのもまた事実。ということは、どうしたらその融通さを伝えられるのかが大きなポイントとなります。

ちなみに私の場合は、あらかじめ「決まりごと」を設けるようにしています。

それは、先にお話しした「どれぐらい泳げるの?」といったアバウトな表現ではなく、妻が理解でしやすいように、具体的な数字なり目的なりをハッキリと明確にして伝えるようにしています。

アスペルガーだからといっても言葉はきちんと理解できるのですから、そうすればコミュニケーションも取りやすくなりますし、過集中になるのを未然に防ぐことも可能なように思います。

健常者(定型発達)からすると少々面倒に感じるかもしれませんが、アスペルガーの人に対しては「いかに上手くコントロールするか」も大切なポイントです。

明確かつ具体的な言葉を用い、事前に決まりごとを設けることで「すれ違い」を減らすことができれば、割と簡単にコミュニケーションも取れるようになるでしょう。

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アスペな妻の特徴

Posted by チャーリー