障害者施設でのセクハラ問題

これは私が障害者施設を辞めてから聞いた話なのですが、やはりというか、私の勤めていた施設は何かと問題があったようです。

この話を聞いたのはグループホーム職員のYさん(仮名)という方からです。

ちなみにこのYさんという方は私とほぼ同年代ということもあり、入社してから一番気兼ねなく話をすることができた唯一の人でもありました。

 

 

このYさんですが、実は大きな難病を抱えながら仕事をしていました。あまり具体的には言えませんが、余命宣告を受けている人なんです。

だからこそこの仕事に誇りを持ち、そして少しでも多くの障害者の力になろうと人一倍強い使命感を持って仕事をする、人間的にとても素晴らしい方でした。

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学生のノリで仕事する現場

さて、私が仕事を辞めてからしばらくすると、そのYさんからセクハラについての相談を受けたんです。なんでもセクハラされている女子職員がいるとか。

初めこそ驚きはしましたが、私には妙に納得する部分はありました。

それは、以前も記事にしたように、障害者施設という場所は閉鎖的で比較的若い職員が多く、社会人というよりは学生のサークル活動のように仕事をしちゃう雰囲気があるからなんです。

 

 

そのセクハラの内容ですが、なんでもグループホームの責任者にあたるN(仮名)という輩が、新人の女性職員さんに対してしつこく肉体的な関係を求める電話をしたとか。それも、新人さんが勤務するグループホームに直接電話をかけて。

業務連絡ならともかく、私用でそんな電話をするなんて一般常識からあまりにもかけ離れています。

ちなみにこのNという人物は妻帯者で子供持ち。もうどうしようもないですね……。

 

 

グループホームでの勤務は時間的に結構アバウトなところがありまして、夕食が済むと結構な空き時間ができます。

当然ホーム責任者であるNは各グループホームのシフト状況を把握していますから、その空き時間を狙って電話をしてくるんだとか。姑息というかなんというか、これは手馴れてるなとピンときました。

で、そのセクハラ電話に困り果ててしまった新人さんはYさんに相談したんだそうです。

結局、その新人さんは精神的に追い詰められて仕事を辞めざるを得ない状況になってしまったのですが、熱血漢なYさんは虫の居所が収まらず、いてもたってもいられなくなり私に相談してきたのです。

また、このセクハラ以外にも色々な問題が噴出しているらしく、日勤の職員さんが立て続けに辞めていった等、施設内の空気がメチャクチャ悪くなってしまった話を聞かされました。

 

都合の悪いことには耳を貸さない

これは私も勤務時代に薄々と、いや、ハッキリと感じ取っていました。

この話はまたいずれしたいと思いますが、ここの理事長に対する疑惑や不信感が私が辞めた後から急に強まり、「なんでこんないい人まで……」と思うような職員さんが、次から次へと施設を去ってしまったんです。

 

 

話を本題に戻しましょう。

Yさんはその辞めた新人さんとマメに連絡を取り合い、今後についてどう対処するかとても悩んだそうです。最悪、法的に訴えることも考えていたのですが、その件について私に相談してきたんです。

ただ、私は困りました。

私は法律の専門家ではありませんし、なんたって既に辞めてしまった人間です。それにその現場にいたわけでもありませんし、どんな新人さんなのか顔さえわからないからです。

結局私は、当たり障りのない話をすることしかできませんでした。

その後もYさんから連絡は続き、結局は理事長に直談判することになったそうです。もちろんNの行ったセクハラに対して。

しかしながら理事長はYさんの話にはまったく耳を貸さず、「俺はNを信じている」の一点張りで少しも話にならなかったとか。

まあこの理事長自身も、夫のいる女性職員と不倫関係にあったぐらいですし(これが空気が悪くなった原因)、自分のシンパであるNを責めることなどもってのほかだったのでしょう。この人の考え方は相当に偏っていましたから……。

 

 

 

無念と後悔

Yさんがどこで何をしているのか、今は全くわかりません。

私から連絡しようと考えたこともあったのですが、ちょうど妻の体調がどん底になってしまった時期と重なり、自然と疎遠になってしまいました。

 

 

閉鎖的な空間の中で行われるセクハラは、当然許されるべき行為ではありません。しかも自分の立場を利用して新人さんを手篭めにしようとするなど、これはパワハラにもなります。

こんな人間が障害者施設のグループホームを取り仕切っているなんて、社会通念上大問題ですが、これが現実なんです。

そんな場所へ、本当に自分の命を削って取り組もうとしたYさん。もしかするとYさんはもうこの世にいないかもしれません。仮に存命だったとしても、今は働くどころの身体ではないはずです。

負け犬の遠吠えに聞こえるでしょうが、

 

なぜもっと親身になって相談に乗ってやれなかったんだろう……

 

と私は今更ながら後悔しています。

本当に、本当に無念極まりない心境です……。


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Posted by チャーリー