カサンドラ症候群の治療方法

妻と結婚してはや15年あまり。この間、知らずのうちに私はカサンドラ症候群に陥ってしまったわけですが、いつまでもカサンドラ症候群に悩まされていては生活が成り立ちません。

 

 

私の場合、幸いにして在宅ワークで生計を立てているのでなんとか食いつないではいますが、普通に会社勤めをするとなると相当苦労することになるでしょうし、最悪の場合は普通に働くこともままならなくなると思います。

現在も治療中の立場ではありますが、カサンドラ症候群に陥ってしまった場合はどうするべきなのか、そしてそれをどう改善していくのかを私なりにお話してみます。

スポンサーリンク

カサンドラ症候群にみられる主な症状

まずはカサンドラ症候群の主な症状について簡単に説明しましょう。

 

 

上の記事でも簡単に触れていますが、主だった症状としては

  • 不眠症
  • 偏頭痛
  • 過食・拒食
  • パニック障害
  • 自己評価の低下(自信喪失)
  • 無気力
  • 強い倦怠感

といったように、精神的にも肉体的にも不調を訴えるようになります。

もちろんこれらはほんの一例であり、症状の出方は人によって様々かと思われますが、個人的には精神的な不調の方がはるかに大きく出るように感じています。

 

不調や異変を感じたらすぐに病院へ

これはどんな病気にも当てはまりますが、身体や心に異変を感じたらすぐに病院へ行きましょう。また、診療する科目は心療内科もしくは精神科のどちらでも構いません。

ここで大切なのは

「パートナーがASDなので精神的に滅入っている」

と医者に明確に伝えることです。

ここで医者の口から「カサンドラ症候群」という言葉は出てこなくても構いません。

なぜならばカサンドラ症候群はその名の通り「症候群」であり、(現時点では)症状や病名とはそれほど認識されていませんので、体調、精神不調の原因がパートナーから引き起こされたことが解れば十分だからです。

 

 

そして医者から不調の原因をきちんと特定してもらったら、今現在自分がどのような生活環境で暮らし、具体的にどんな状態に悩まされているのかを医者に伝え、それに準じた治療を進めましょう。

ちなみに私の場合は、鬱、不眠と自己評価の低下(自信喪失)、強い倦怠感を感じていますが、現在は適切な投薬によってそれらの症状はかなり改善されています。

また、めまいや耳鳴りにひどく悩まされたこともあり、一時期メニエール病を疑ったこともあったのですが、結果的にこれは鬱が原因であると判明しました。

無論、そう改善されたのも医者の診察、診断があってのことなので、あまり独りよがりな考えはせず、医者という第三者の診断をしっかりと仰ぐようにしましょう。

 

治療中に注意するべき点

これはカサンドラ症候群に限った話ではありませんが、治療中は自分勝手な判断で投薬を止めたりしないようにしましょう。

特に精神状態は日によって好不調の波が激しく、調子が良い日はつい「もう大丈夫だから薬はいらない!!」などと考えてしまいがちになりますが、それはいわゆる躁鬱の「躁」の状態になっているだけなので、そのような時にもきちんと薬を飲み続けるのが早期治療のポイントとなります。

また、治療中はある程度パートナーとの距離感を置くことも大切です。パートナーのASDがカサンドラ症候群の原因なんですからね。

ただ、同じ屋根の下で生活している以上、どのように距離を置くのかは非常に難しい部分にはなりますが、私の場合は次のようにして距離を置くようにしています。

 

会話はさらっと聞き流す

アスペルガーな妻と暮らして一番苦労しているのは会話でしょうか。

私の妻の場合、独りよがりに会話を一方的に進めるだけでなく、その内容が支離滅裂だったりとコロコロと二転三転するので、一から全部を聞いてしまうとたちまち頭が混乱するからです。

だったら「無視するのが一番」と思われるかもしれませんが、妻の場合はやたらと私に対し「同意」を求めてくるので、完全に無視するということができません。

それと無視したら無視したで

 

ちゃんと私の話、聞いてるの!?

とキレることもあるので、会話に対してはとにかく神経をすり減らしますが、そんな時は、適当に相槌を打って聞き流すようにしています。

そうすると妻は「聞いてくれるんだな」とこれまた一人で勝手に納得し、会話を一方的に自己完結してくれるので、意味不明な会話によって害が及ぶことはかなり減ります。

要するに、「いちいち会話を真に受けるな」というのがポイントなんですね。

 

些細な行動、言動にはグッと目を瞑る

妻は行動パターンや言動にもアスペルガー特有の症状が見られます。

 

 

はたから見れば「!?」と思わず首を傾げたくなることも多々ありますが、それもいちいち真に受けず、「アスペルガーだから仕方ない」と割り切って考えるようにしましょう。

なぜならば、そのような場面で

 

今の言い方は無いだろうに、何でそんなことを話すんだ!?

 

と詰め寄ってしまうと、アスペルガーな妻は自分の非を理解するよりも先に

 

私の考えを邪険にされてる……

 

という気持ちが先行してしまい、結果としてそこで衝突が生まれてしまうからです。

 

 

このように、一定の距離さえ保っておけば余計な衝突は避けられますので、アスペルガーなパートナーに対しては意識的に距離を置くことで対処し、パートナー云々よりも自分の心と体のバランスに目を向けるようにしてください。

 

無理して「頑張る」必要は少しもない

繰り返すようですが、カサンドラ症候群は人によって症状の現れ方が大きく異なります。

ただ、ほとんどの場合はパートナーとのコミュニケーション不全から発生する「ストレス」が原因になっていますので、このストレスをいかに緩和し取り除いてあげるかは、誰しもに言える共通点になるのではないでしょうか。

カサンドラ症候群の徴候が現れたら、まずは病院で適切な治療を受けつつ、パートナーとの距離を置くことでストレスを減らすよう努めるわけですが、ここで無理して頑張る必要は少しもありません。

なんたってアスペルガーは、その「無理をして頑張っている」ことも理解できない(相手の気持ちが理解できない)だけですから(笑)

 

 

例えば

「自分はここまでやってるのに、どうして理解してもらえないんだ……」

と考えてしまうのは最悪のパターンでして、その「理解してもらおうと努力」することは、結果的に自分で自分の首を絞めることになりやすいです。

私も、これに気づくまでには相当な時間がかかりましたが、一度気づくとかなり肩の力が抜けました。

 

まとめ

アスペルガーな人は、対人関係に関しては基本的に無頓着です。血の繋がった親兄弟であろうと、妻や夫であろうと意外とドライに考えていたりします。

かといってアスペルガーは「冷酷な人間」ではありません。

もっとも、対人関係の問題は健常者同士でも普通に見られることですし、アスペルガーのパートナーに対して「障害」だからと特別に身構える必要は少しもないんです。

 

 

ところで、ついついパートナーの気持ちを汲み取ろうと無理をしてしまう部分はありませんか?

これは健常者であるが故のことかもしれませんが、実はこれ、アスペルガーの人に対しては「骨折り損のくたびれもうけ」だったりします(笑)

「相手の気持ちを思いやる」ことは大切かもしれませんが、それは健常者に対して当てはまること。自分の世界観を強く抱くアスペルガーな人は、そうされることで不快感をあらわにすることも珍しくはありませんので、この部分はあまり深く詮索しない方がベターです。

人によっては「そんな考え方はできない」と自分を責めてしまう人もいるかもしれませんが、アスペルガーと健常者が上手に付き合っていくには、多少自分勝手に生きるぐらいが丁度よかったりしますので、カサンドラ症候群を克服するには、パートナーの障害や気持ち云々を考えるよりも先に、自分の心と身体を「癒す」ことを最優先するようにしましょう。

スポンサーリンク

ASDによる二次障害

Posted by チャーリー