進まない発達障害の支援に迷う親と医師

発達障害者支援法が施行されたのは2005年のこと。

それから11年の月日が流れたわけですが、果たして発達障害者に対する理解、支援はどのように変化したのでしょうか。

とりあえずはこちらの記事を先に貼っておきます。

 

理解が追いつかない「発達障害」と生きる 医師も親も迷っている

2005年に「発達障害者支援法」が施行され、丸11年が経過した。今年は法改正の動きもある。だが、「発達障害」という言葉だけが先行し、困難さを伴う日常への理解と支援の手が追いついていない。(ライター・古川雅子)

引用元:dot.asahi
https://dot.asahi.com/aera/2016051600237.html?page=1

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認知されてから日が浅い障害

発達障害という言葉が認知され始めたのは10年くらい前です。

それまでは「ちょっと変わった子」で片付けられていた子供が、いざ蓋をあけると発達障害だったというケースが増え始めたようです。実際、私の姪っ子もこの頃に学習障害と診断されました。

 

 

ところで私の姪っ子ですが、やはりというか学校生活や授業にほとんど馴染むことができず、気がつけば不登校児になってしまいました。

もっとも、周囲からのイジメもその原因になっていたのですが、当時の学校側からは何のサポートも無く、母親である妹も姪っ子も随分と学校のことで随分と頭を痛めていました。

成人を迎えてからようやく自立することができましたが、それまでは本当に修羅場続きの毎日でした。

そんな姪っ子は私の妻同様に二次障害にもひどく悩まされていたので、学校にはろくすっぽ通えず、挙句には家の中で暴れまくって警察沙汰になる始末。

妹は「このままじゃ心中するしかない」なんて考えたこともあるそうです。

 

つい最近まで支援は無し

そんな姪っ子に一筋の光が差し込んだのはつい最近のことです。

 

 

二次障害があまりにもひどくなった姪っ子は、自治体の保健福祉課の強い勧めもあり民間の病院に措置入院することになりましたが、ここでようやく落ち着きを取り戻したのです。

そして入院後、おおよそ2年強の期間を経てグループホームに入所。そこから作業所に通って就労訓練を行い、現在に至っています。

こうなるまでに約10年もの歳月を費やしたわけですが、そこで感じたのは、発達障害に対する受け入れ態勢が全く整っていなかったという点です。

 

ほとんど機能しない発達障害者支援センター

上に挙げた記事の中にも書いてありましたが、

 

 支援の仕組みがうまく機能していない現状もある。16年度予算で464億円投じる地域拠点の「発達障害者支援センター」の約6割は民間の法人に委託されているが、一部は丸投げ状態だとも聞く。

本来は、都道府県や政令市がセンターの活動をバックアップすることが重要だが、そのための中核となるべき「発達障害者支援体制整備検討委員会」がうまく機能していない。そもそも委員会さえ設置していない自治体が6カ所ある。

 

肝心の発達障害者支援センターが全く機能していなかったんです。

姪っ子の場合、結果的に自立することが出来たのは、民間の病院に措置入院したおかげなのですから。(ちなみに私の住む自治体もちゃんと機能しているかは微妙です)

 

 

この発達障害者支援センターの仕事っぷりですが、自治体によってかなりの温度差があるのは確かです。

ただ、基本的にはどこもお役所仕事であって、民間に丸投げされているのが現状でしょう。私も障害者施設に勤務していた頃に、それを嫌という程思い知らされましたので。

かと言って、これ以上何をすればいいのか、どうしていくのが正解なのかは正直私には解りません。

 

誰のための支援センターなのか?

そもそもアスペルガー症候群、学習障害、ADHD等、まるで性格が異なる障害を自閉症スペクトラムという言葉で一括りにしてしまう部分から間違っているような気がします。

それらの障害をまとめて発達障害者支援センターで支援するってのは、結構無理があるんじゃないでしょうか? それじゃいつまでたっても何も変わらないような……。

もし本腰を入れて発達障害の支援に臨むならば、民間の法人に丸投げすることだけは絶対に辞めるべきではないかと思います。

私の姪っ子の例じゃないですが、行政主導のもと、各機関と緻密な連携を取り合ってこそ初めて解決できるデリケートな問題なんですからね。

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Posted by チャーリー