発達障害の種類と特性を正しく理解する

数年前よりも目にしたり耳にする機会が増えた発達障害。この障害が広く認知されるのはとても良いことですが、最近は言葉だけがちょっと一人歩きしているような気がしないでもありません。

 

 

発達障害にはそれぞれに特性があります。ASDやLD、ADHDなどなど、全ての障害をひとくくりにされると、これらの障害が別物ではなく同一視されてしまう可能性も無きにしも非ずなので、簡単にそれぞれの障害の特性をまとめてみたいと思います。

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障害の数は多岐にわたる

まずは下記の図を見てください。

 

出典:政府広報オンライン

 

これを参考にすると、発達障害は大きく分けて

  1. 自閉症
  2. アスペルガー症候群(ASD)
  3. 注意欠陥多動性障害(AD/HD)
  4. 学習障害(LD)

の四つに分類されますが、全ての障害を抱えているケースは珍しくはなく、上の図のように重なり合う部分があるということが大きなポイントです。

だからこそ広汎性という言葉が付けられているわけですね。

例えば私の妻の場合ですと、一番強く出ているのはASDですが、若干のADとLDがあることを医師から指摘されていますので、単なるASDと片付けることはできません。

となれば、ASD以外の障害の特性も把握していかなければいけませんし、それに見合ったコミュニケーションを取ったり、生活パターンを作ることがとても大切になってきます。

まぁこの部分は、近い将来に事細かに分類される可能性もありますが、現状はこの四つに分けられると覚えておくといいでしょう。

 

自閉症

自閉症は発達障害の中でも一番重い障害です。また、知的障害を伴うケースも多く、そうなった場合は自立して生活することはまず困難であり、何かしらの生活支援や援助が必要不可欠となります。

 

 

ちなみに私の甥っ子は軽度の自閉症でして、成長とともに簡単なコミュニケーションが取れるぐらいにはなりましたが、それでもASDである妻とのコミュニケーションの取り方と比べると、雲泥の差があります。

妻とコミュニケーションが取れるステップを1とするならば、幼少期の頃で10〜15倍、現在でも3〜5倍のステップを踏まないと意思の疎通が取れませんが、軽度でもこのような感じなので、重度の場合はまず意思の疎通は取れないものと考えたほうがいいでしょう。

 

ASD

基本的にASDは「知的障害を共わない自閉症」という位置づけになりますが、このASDにも程度の大小はあります。

軽度のASDならば日常生活に支障きたすことはほとんどありませんが、程度を問わずコミュニケーション能力に難があるため、それがストレスとなってしまい別な精神障害(二次障害)を引き起こすケースは珍しくなく、どちらかといえばASDそのものよりも二次障害が酷くなることで生活な支障が出る人が多いように思います。

私の妻がその典型ですからね。

 

ADHD

多分に発達障害と聞くと、ほとんどはAD/HDのことだと思い込む人が多いんじゃないでしょうか。

確かにここ数年でADHDは著しく増加傾向にあり、厚生労働省のデータによれば、ハローワークにおける障害者職業紹介状況では下記のようになっているからです。

 

出典:厚生労働省

 

また、小中学校では学級崩壊するクラスも同じように増加傾向にありますが、これはAD/HDが増えたという表れでもあり、潜在的には10%以上の子供がADHDであることが立証されつつあるようです。

 

 

ちなみにこの10人に1人という数字はあくまで「発症した場合の数字」であり、実際にはもっと多くのADHDがいる可能性もあるわけですが、中には「程度を無視すれば80%が何かしらの発達障害を抱えている」との説もあるとか何とか。

 

 

実際にどのぐらいの数字になるかはわかりませんが、こと最近は大人子供に関係なく「突発的」な行動や言動をとる人間が異常なほど目立つようになっていますので、その80%と言う数字もまんざら嘘ではないように感じたりもしますね(苦笑)

さて、このADHDは幼少期の療育によってかなり改善される障害です。

 

 

詳しくは上の記事にも書かれていますが、最後に書かれていた「親の躾」はとても重要なことのように感じました。

結局、学級崩壊云々については教育以前に家庭での「躾」が要因となっているわけですし、最近の親は躾もろくにできないバカ親が増えていますので、結果的にADHDが増えてしまうという捉え方もできますからね。

 

LD

LDは発達障害の中でも比較的気付かれにくい障害です。

語弊があるかもしれませんが、生活するには一番困らない障害でして、不得手な読み書きや計算は専門的な療育でどうにでもなりますし、自身の脳以外のツール、例えば計算機や辞書等を使いこなせるように訓練すれば、普通に日常生活を過ごすことはできるでしょう。

ただ厄介なのは、その「読み書きや計算」が苦手なことだけで「劣等生」「落ちこぼれ」のレッテルを貼られてしまうことがあるという点です。

 

 

周知の通り、日本の教育は「テストの点さえ高ければ優等生」という非常に浅はかな教育システムが半世紀以上にわたり蔓延っているので、LDは成長するとともに社会で活躍される場所が狭まれてしまう問題があります。

なんと言いますか、日本の学歴社会とは、その学歴が薄っぺらな教育の元に成り立っているので、LDは日の光を浴びることができない、という厳しい実態があるんですよね。

本来の「教育」とは何なのか、これを根底から早急に改善する必要があるように個人的には考えています。

 

まとめ

繰り返すようですが、発達障害が認知され始めたのはここ数年の話なので、この障害に対する理解度はまだまだ深くありませんし、この障害を「甘え」や「精神病」などと誤解し、先天的な脳障害ということすらわからない人の方が多いです。

それと自分勝手に障害と思い込み(決めつける)、それを免罪符として好き勝手に振る舞う不届き者も存在し始めているので、この障害に対しての誤解や風当たりが余計に強くなっている部分も見受けられます。

もっとも、医学的に解明されていない部分の多い障害なので仕方ない部分はあると思いますが、特に後者に関しては、本当に障害で困っている人達への侮辱や差別問題を助長させているということを自覚してもらうとともに、それこそが「精神疾患」と捉え、障害とは異なった別な治療を速やかに受けることを強く推奨したいです。

障害者のフリをして甘い汁「だけ」吸おうなんて、絶対に許されるべき行為ではありませんから。

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ASDに関する情報

Posted by チャーリー